【追加取材】EY社ユースケース プロセスマイニングのビジネス以外の活用法について
※こちら、2020年12月04日にアップロードした記事の再掲載となります。EY社含む各方面の方々にご迷惑おかけしましたこと、お詫び申し上げます。
<導入>
この度はEY社の“プロセスマイニングを活用して持続可能性の目標を行動に移す方法” 記事(日本語訳)について、追加取材させて頂きました。
近年ESG時代に入り、カーボンニュートラルやSDGsといった持続可能性にまつわる目標が多くあります。しかし、実際にそれらの目標を達成するまでに必要なプロセスを視覚化できているでしょうか?現状を理解し、どこを改善/変更すればいいのか把握するのは難しいでしょうのではないでしょうか?
今回は、その課題をブレイクスルーしようとしたEY新日本有限監査法人FAAS事業部デジタルチームのリーダーDirk Hermans氏とマネージャーのRaphael Niecko氏に「CO2排出量目標分析ソリューション」の取り組みについてお話を伺いました。(CO2に限らず多くの汎用性があると考えています。)
<プロセスマイニングでend-to-endの管理>
プロセスマイニングを活用することで、BIツールなどとは違い最終的な炭素排出量を数字だけではなく、その排出量に至った過程も全てみる事ができます。そうすることで、どの作業から、どの材料から、どの国から、など様々なフィルターを変えながら、CO2の排出量を把握・改善活動に取り組むことができます。ESG時代において、CO2の排出量の低い製品/サービスであることを押し出すことは必要不可欠になると考えます。
<持続可能な社会に向けて>
EY社は、ビジネスとしてだけでなく、社会貢献としての見地からもこのプロジェクトをとして取り組んでいます。このEY社のプロジェクトをきっかけに、日本から世界を驚かすような持続可能生の目標に取り組む事例が増えていくことが楽しみでしかたないです。
また、ビジネスインパクトの大きい活用事例にプロセスマイニングをいれる事を検討する際に、持続可能性の目標にも取り組むことも可能です。
<学生記者のあとがき>
プロセスマイニングは通常、業務効率化を促進するために使用されることが多いですが、本ケースでは「CO2排出量の削減」に応用されていました。プロセスマイニングを環境課題に応用した理由として「CO2総排出量は明確化されているが、生産活動のうちどのプロセスで排出しているかは分からなかった。Celonis(プロセスマイニング)を活用し分析することでCO2を生産プロセスのうちどのタイミングで排出しているか視覚的に理解できる」と伺いました。また、EY社は企業の炭素管理に一役買えると考え本ケースを行い、パイロット企業と取り組んでいくことを検討しているそうです。実際にプロセスマイニングを使ってどの程度CO2削減を測れるかは大変興味を持ちましたし、今後企業に導入された際には注視したいと感じました。特に日本では脱炭素社会に向けた方針が世間を賑わしてんいますが、一見無茶のように感じる炭素排出量0もプロセスマイニングの力を借りることで、より効率てきに排出量を削減し実現可能性が出てくるのではないか、とも考えました。
さらにEY社から「環境課題の解決とプロセスマイニングは相性が良い」と仰っていました。本ケースのようにプロセスマイニングを他の社会課題と組み合わせることで新たな解決策を思い浮かべるようになるかもしれない、と考えました。
Celonis社のブログにより詳細に取り上げられています。